投稿日:2022年12月1日続々々・スピーカー選びについて

さて、3度にわたるスピーカー選びについてのお話、入門編の最後になります今回は↓

 

③可能な限り外部アンプを使用する

 

についてお話をさせて頂ければと思います。

 

既にオーディオに触れている方には常識ともいえる今回の内容ですが、初心者の方には何のことやらというのがこの「アンプ」という概念かと思いますので、最初に「アンプ」という機材を雑に説明させて頂きます。

 

実はスピーカーというものは単体では音が出ず、プリアンプ(信号増幅)・パワーアンプ(電力増幅)というものを介して初めて音が再生されます。

つまり、「音が出力されて」・「ボリュームが操作できる」状態な機材はすべてこのプロセスを踏んでいるということですね。

従って外部アンプは以下のカテゴリーに分けられます。

 

プリアンプ(信号増幅・ボリューム操作有)

参考機材 PRIMARE PRE35

PRE35

 

 

パワーアンプ(電力増幅・ボリューム操作無)

参考機材 PRIMARE  R35

R35

 

プリメインアンプ(一体型・ボリューム操作有)

参考機材 PRIMARE I35

I35

 

この他にAVアンプという機材が有りますが、今回は割愛させていただきます。

詳細は何れお話しできればとは思いますが、ボリューム操作できるものはどんな機材でも内部でこの処理をしており、これが中々曲者でして。

 

先ず見た目に解りずらい。

例えばテレビや携帯等の機材を使っていて、ボリュームを操作するときに「ああ、今プリアンプ・パワーアンプを操作しているな」と思う人はいないと思います。

しかも最近の上記の機材は小さく、そもそもどこにスピーカーとかアンプが入っているんだ?という機材も...

 

次に普段触ることの多い機材がそもそも一体型になっています。

なんでわざわざ外部に参考機材みたいなものを用意する必要があるんだ、面倒くさいし解りずらいから一緒にしようぜってのが現状です。

普段よく操作するテレビや携帯などは超小型化された上記の機材が入っているということですね。

 

こういった環境から、メチャメチャ重要だけど私達のようなエンドユーザーの使いやすさをクリアするため、メーカー様の涙ぐましい努力によって存在を消されているのが「アンプ」という機材です。

 

ちょっと待てよ、それなら別にわざわざ機材を増やす必要ないんじゃ?と思うのが通常の思考だと思いますが、いわゆる「いい音」にしようと思った時に最初に見直すのがスピーカーかと思います。

 

つまり、いい音にしたいな→スピーカーをグレードアップ!という流れになったときに内部アンプでは変更したスピーカーを十分に駆動できないということになってしまいます。

するとどうなるか、折角変えたスピーカーが十分な実力が発揮できていないということが起こります。

 

長くなってしまいましたが、要は「ちゃんと」「スピーカーを動かす」ためにアンプを見直すことが重要とということですね。

「可能な限り」と条件を付けたのは機材環境によっては追加出来なかったり、外部スピーカーと一体型(パワードスピーカー)というような選択も発生したり、そもそも置くスペースが無い等の問題があったり。

 

やはりこのお話もネットで知識だけ得ても危険、メーカー様やお店の方に相談するのが良いかと思います。

 

参考機材 PC用超小型アンプ(プリメイン型)

 

これで一先ずスピーカー選びについての大前提のお話は終了です。

 

①「どこで」「どのように」を明確に

②そのシチュエーションでの最大サイズから、ワンサイズ小さいものを選択(重要・サイズ・予算含めて)

③可能な限り外部アンプを使用する

 

ちょっと始めてみようかという方への参考になれば幸いですので、ぜひ試してみてくださいね。

 

 

A.S.P(Aurora Siesta Project)

鈴木 博賀