投稿日:2022年7月20日スピーカー選びについて

このお仕事をしていると、「良いスピーカーを教えてください」と良く聞かれます。

実はこの質問、メチャクチャ抽象的で答えづらい質問なんです(笑)。

オーディオ屋さんそれぞれに考え方や答えがありますが、私の考え方を軸に少しお話をしてみようと思います。

機材選びの参考になれば、幸いです。

 

 

先ず最初に重要なのは雑誌やネットの評価ではなく、「どこで」「どのように」使うかを明確にすることです。

意外にこれを疎かにしてしまうことが多いので、最初に陥る落とし穴といったところでしょうか。

※シアタールーム兼モニタースタジオ

 

上記を明確にした後、次に必要なのはそのシチュエーション(便宜上こう呼びます)における一番大きな機材よりもワンサイズ小さな機材を選ぶとよい結果になることが多いです。

単純な内容ではありませんが、この場合のサイズというのは機材の大きさや予算も含まれます。

つまり、欲張りすぎないことが非常に重要なポイントとなります。

※シアタールーム兼モニタースタジオにて、小型機材天吊り設置例

 

そして可能な限り外部アンプを用意することが挙げられます。

この場合の外部アンプというのは「スピーカー用のアンプ」という意味なのですが、これから始めようという方には少し難しい考え方かもしれません。

そんな方達は現状はそういうもんなんだ、くらいの認識で問題ないかと思います。

いずれブログで触れていこうかと考えていますので、お楽しみに。

※PCモニタースピーカー用機材小型アンプ(ユーザー様ご提供)

 

スピーカー選びのポイントとして先ずいくつか挙げさせて頂きましたが、あれ、結局良いスピーカーという質問に触れてないぞと思ったかと思います。

 

その通りなのですが、実は上記の条件をちゃんとクリアしていれば先ずスピーカーはちゃんと鳴ってくれるんです。

「良い音」のスピーカーというのは実は好き嫌いの要素が非常に強く、主観を除けば上記に挙げた設置条件をクリアできていれば大体「良い音」で再生してくれるんです。

 

後はその音が「好き」か「嫌い」かの違いということですね。

ここが非常に難しいし面白い部分かとは思いますが、上記さえしっかり押さえられれば経験上導入した方の8~9割くらいの方はポジティブな結果になっています。

大丈夫、皆様の選んだ機材はちゃんといい仕事をしてくれますよ。

 

まとめとしまして↓

 

①「どこで」「どのように」を明確に

②そのシチュエーションでの最大サイズから、ワンサイズ小さいものを選択(重要・サイズ・予算含めて)

③可能な限り外部アンプを使用する

 

といったところでしょうか。

上記踏まえた上で選択したものであれば、ご自身やお店の方の選択問わず・機材を問わずほぼ間違いなくご納得いく結果になるかと思います。

 

何故上記のことが重要かは、今後ブログで触れていきますので、お楽しみにしてくださいね。

 

 

A.S.P(Aurora Siesta Project)
鈴木 博賀